統合失調症とは
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。
そのため気分や行動、人間関係などに影響が出てきます。
統合失調症には、健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われる陰性症状があります。
陽性症状の典型は、幻覚と妄想です。
幻覚とは実際にはないものをあるように感じる知覚の異常で、中でも自分の悪口やうわさなどが聞こえてくる幻聴は、しばしば見られる症状です。
妄想とは明らかに誤った内容を信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れられない考えのことで、いやがらせをされているといった被害妄想、テレビやネットが自分に関する情報を流していると思い込んだりする関係妄想などがあります。
こうした幻覚や妄想は、本人にはまるで現実であるように感じられるので、病気が原因にあるとはなかなか気づくことができません。
陰性症状は、意欲の低下、感情表現が少なくなるなどがあります。
早く治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、周囲が様子に気づいたときは早めに専門機関に相談してみましょう。
統合失調症のサイン・症状
統合失調症に多い幻覚や妄想の症状は、本人には現実味があってそれが病的な症状だとは気づきにくいものです。
周りの人が気づくことが、早期発見の第一歩となります。
家族や周囲の方に以下のようなサインがあることに気づいた時には、当院医療相談室などにご相談下さい。
幻覚や妄想のサイン
- いつも不安そうで、緊張している
- 悪口をいわれた、いじめを受けたと訴えるが、現実には何も起きていない
- 監視や盗聴を受けていると言うので調べたが、何も見つけられない
- ぶつぶつと独り言を言っている
- にやにや笑うことが多い
- 命令する声が聞こえると言う
そのほかのサイン
- 日常生活における理解力が低下したり、記憶力が低下して、社会生活における問題解決能力が低下する
- 話にまとまりがなく、何が言いたいのかわからない・相手の話の内容がつかめない
- 作業のミスが多い
- 打ち込んできた趣味、楽しみにしていたことに興味を示さなくなった
- 人づきあいを避けて、引きこもるようになった
- 何もせずにゴロゴロしている
- 身なりにまったくかまわなくなり、入浴もしない
- 感情の動きが少なくなる
- 他人の感情や表情についての理解が苦手になる
(参照:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」)
レスパイト入院
自宅療養中の患者さまに一時的に入院していただくことにより、
ご家族に休息を取っていただくことは、
ご家族の介護疲れによる共倒れを防ぐため、
患者さまがご家族と生活を継続していくために重要です。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ
医療相談室直通・・・・・042-391-3045
月~土 9:00~17:00 (年末年始・日曜日・祝日は除く)
つながりにくい場合・・・・042-391-3035(代表)